ヒマシ油は、ヒマの実を搾って製造します。うち85%がリシノール酸で、これは独特のヒドロキシ酸とヒドロキシル基の機能をもつ植物性不飽和オレイン酸です。その用途は、飛行機やレースカーの潤滑油添加剤、米麦などの穀物の防カビ剤等があり、また、エステル反応により、その誘導品の製造に使用されます。
用途例
化学工業において、ヒマシ油の最大の用途は、ナイロンです。これは、ナイロン11やリシノール酸の誘導品,セバシン酸経由のナイロン10の出発原料です。このほかに、グリース及び潤滑油の添加剤、可塑剤原料、水素添加して塗料原料またはレオロジー改質剤として使用されます。また、この製品は再生可能素材であることから、炭素排出量の改善という側面でも注目されています。
パッケージング